ブラック企業大賞2019
2019年のブラック企業大賞が発表され、「三菱電機」が2018年に続き2連覇。
9社がノミネートされ、各賞の受賞企業は以下の通り。
- 大賞: 三菱電機
- ウェブ投票賞: 楽天
- #MeToo賞: 長崎市
- 特別賞:
- 電通
- セブンイレブン・ジャパン
- ノミネートのみ:
- KDDI
- ロピア
- トヨタ自動車
- 吉本興業
ブラック企業大賞とは?
ブラック企業大賞とは、違法行為やパワハラなどを行っている企業を発表することで警鐘を鳴らし、日本社会全体の企業体質や労働環境を改善しようとする企画です。
2012年から始まり、今年で第8回となります。
ブラック企業とは?
ブラック企業とは、労働法やその他の法令に抵触し、またはその可能性があるグレーゾーンな条件での労働を、意図的・恣意的に従業員に強いている企業。
または、パワーハラスメントなどの暴力的強制を常套手段として従業員に強いる体質を持つ企業や法人(学校法人、社会福祉法人、官公庁や公営企業、医療機関なども含む)のことをいいます。
ブラック企業の特徴
- 長時間労働
- セクハラ
- パワハラ
- いじめ
- 低賃金
- コンプライアンス違反
- 育休・産休などの制度の不備
- 労組へ敵対的
- 派遣差別
- 派遣依存
- 残業代未払い
- 不正な求人票(労働条件などの虚偽記載)
ブラック企業大賞実行委員会
- 内田聖子(NPO法人アジア太平洋資料センター〈PARC〉共同代表)
- 河添 誠(労働運動活動家/都留文科大学非常勤講師)
- 坂倉 昇平(NPO法人POSSE理事、ブラック企業ユニオン代表)
- 佐々木亮(弁護士)
- 神部 紅(ユニオンみえ書記長)
- 土屋トカチ(映画監督)
- 古川琢也(ルポライター)
- 松元千枝(ジャーナリスト)
- 水島宏明(ジャーナリスト・上智大学教授)
ブラック企業大賞2019 大賞: 三菱電機株式会社
三菱電機で近年発覚した自殺者一覧
- 2012年
20代の男性技術者が長時間労働により自殺
(名古屋製作所) - 2016年
40代の男性技術者が長時間労働により自殺
(コミュニケーション・ネットワーク製作所) - 2017年
40代の男性技術者が長時間労働により自殺
(メルコセミコンダクタエンジニアリング(MSEC)) - 2019年
20代の男性新入社員が自殺
(生産技術センター)
2019年の事件では、上司に当たる30代の男性から以下のようなメモを渡され、その後自殺をしたとされている。
「次、同じ質問して答えられんかったら殺すからな。飛び降りるのにいい窓あるで、死んどいたほうがいいんちゃう?自殺しろ。」
この30代社員は自殺教唆の疑いで書類送検されている。
ブラック企業大賞2019 ウェブ投票賞: 楽天株式会社
2016年、当時社員だった男性が会議で激高した上司から首付近をつかまれ壁際に押しつけられる。
その際、頸髄を損傷して手足にまひが残り、うつ病を発症。
現在も療養中。
楽天社内のパワハラ相談部署に掛け合ったが調査は行われなかった。
配置転換の希望も受け入れられず、暴行を受けてから1か月後に退職。
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