noteもやってます。

東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員の給与差し止めへ

東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員の給与差し止めへ時事
東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員の給与差し止めへ
この記事は約4分で読めます。

東須磨小学校・教師イジメ暴行事件、加害教員は有給休暇を消化中

神戸市立東須磨小学校で起きた30~40代の教員4名による20代男性教員へのいじめ暴行事件について、神戸市は加害者4名への給与支払い差し止めへ向けて準備を進めている。

加害教員4名らは、被害者男性に対して激辛カレーを目にこすりつける、熱湯の入ったやかんを顔に押し当てるなど50項目にも上る暴言・暴行を繰り返していたとみられている。

現在、加害教員らを教壇に立たせるのは適当ではないとして、自宅謹慎を命じている。
しかし、制度として「自宅謹慎」というものが規定されていないため、有給休暇扱いになっている。
つまり、加害教員らへの給与は自宅謹慎中の現在も支払われている。

有給休暇は年20日、1年間は繰り越しができるため、最大で40日間の有給休暇が消費される可能性がある。
土日祝日を除いた勤務日に有給休暇を充てていくと約2か月間は自宅謹慎中でも給与が支払われる形になる。

東須磨小学校・教師イジメ暴行事件、加害教員の給与差し止めへ

加害教員らの自主退職を認めれば、それ以降の給与の支払いは不要となるが、

  • 退職金が支払われる
  • 組織外の人間になってしまうと懲戒の権限が及ばなくなってしまう

という問題がある。

そのため、神戸市教育委員会は加害教員4名の自主退職は認めない方針を決定した。

東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員の自主退職認めず
東須磨小学校・教師イジメ、自主退職は逃げ得、認められず 神戸市立・東須磨小学校で起きた教員による教員いじめ暴行事件について、神戸市教育委員会は加害教員4人が処分前に自主退職を申し出ても認めない方針を決めた。 処分前に退職してしまうと...

それに加えて、市教委は自宅謹慎という名の有給休暇についても問題を認識している。
現状のシステムでは市民の理解を得るのは難しいとして、すでに制度改革に乗り出している。

今回のような重大事案については、正式な処分が決定する前の段階でも給与の支払いを停止することができるように条例を整備する方針だ。
現在開会中の神戸市定例会で新条例を提案するために神戸市では準備を進めている。

加害者への処罰は2回に分けられる?

神戸市教育委員会の長田淳教育長は以下のように述べている。
「市民の理解はなかなか得られない。懲戒処分をできるだけ早急に厳しく行っていくことが求められている」
「今回の悪質な卑劣極まりない行為だけでも事実認定ができれば、前倒しで懲戒処分を行うことも十分念頭に置いて対応する」

本件では、加害者らへの十分な処罰も重要であるが、事件の全容の解明についても注目が集まっている。
しかし、被害項目は50個にも上り、事実関係の確認にはどうしても時間がかかってしまう。

そのため、動画などで犯行の事実が確認されている部分については前倒しで処分して、その他の部分は継続調査の後に追加で処分が下される可能性がある。

1回目の処分で懲戒免職にしてしまうと、加害教員らの身分が教育委員会の管轄外となってしまい、調査が行えなくなってしまう。
そのため、1回目の処分で停職処分(給与無しの自宅謹慎)、2回目の処分で懲戒免職のような流れになるのではと予想される。

まとめ

「神戸市教育委員会」が加害者らに対して停職処分を言い渡せば、自宅謹慎中の給与支払いがストップします。
しかし、処分を下すためには事実認定が必要。
たとえば、加害者が「あの動画に映っているのは自分に似ているだけで自分ではない」と証言したら本人かどうかの事実確認をしないといけないので時間がかかります。

神戸市で作ろうとしている条例は、今回の事件に限らず重大事案については

  • あやしいと思った時点で給与を差し止め
  • 冤罪だったら差し止めていた分の給与を後でまとめて払う?
  • 有罪だったら給与は払われない

という、処分決定前でも給与差し止めの措置がとれるようにするものです。

追記: 条例が可決されました(2019年10月29日)

 神戸市立小の教諭いじめ問題を受け、起訴される恐れがある職員の給与を差し止める改正条例が29日の市議会で賛成多数で可決、成立した。加害教諭が有給休暇扱いであることに批判があるための対応。

いじめ加害教諭の給与差し止め条例成立(共同通信) - Yahoo!ニュース
神戸市立小の教諭いじめ問題を受け、起訴される恐れがある職員の給与を差し止める改正 - Yahoo!ニュース(共同通信)

追記: 加害教員が不服申し立て

「分限休職処分」を受けた加害教員4人のうちの1人が処分を不服として、
神戸市の人事委員会に審査請求を行った。

審査請求を行ったのは30代男性教諭。

不服申し立てを行った加害男性は

「職員の意に反した休職について、刑事事件で起訴された場合に限る地方公務員法の委任範囲を超えている。身分保障の観点から適当ではない」

「暴行・暴言の期間や頻度が異なる他の加害教員と一律に行っている」

などと述べており、神戸市の対応を批判している。

東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員の自主退職認めず
東須磨小学校・教師イジメ、自主退職は逃げ得、認められず 神戸市立・東須磨小学校で起きた教員による教員いじめ暴行事件について、神戸市教育委員会は加害教員4人が処分前に自主退職を申し出ても認めない方針を決めた。 処分前に退職してしまうと...
東須磨小学校・教員いじめ暴行事件、加害教員は懲戒免職でも3年で復帰する可能性あり
東須磨小・教員いじめ暴行事件とは 神戸市立東須磨小学校で教員4人が共謀して20代の男性教員にいじめや暴行を行っていた事件。 目に激辛カレーを塗りつける、被害者の所有する車の屋根に土足で登るなど陰湿な行為を繰り返していた。 また、加害者...

コメント

  1. 暴行罪や傷害罪は非親告罪なので被害者が許そうが被害届が出ていなかろうが、警察は捜査・立件することもできます。不満がある人や時間のある人は兵庫県警や近畿管区警察局に通報・苦情・情報提供するといいと思います。 「近畿管区警察局 メールボックス」「兵庫県警 ご意見」等で検索すれば見つかります。外野が法に触れずにできることはここまでのような気がします。

タイトルとURLをコピーしました