東須磨小学校・教師イジメ、自主退職は逃げ得、認められず
神戸市立・東須磨小学校で起きた教員による教員いじめ暴行事件について、神戸市教育委員会は加害教員4人が処分前に自主退職を申し出ても認めない方針を決めた。
処分前に退職してしまうと退職金が支払われる。
また、正式な処分を下さなければ懲罰歴が残らない。
加害者の氏名が公表されていない現状では、何食わぬ顔で教員として再雇用されてしまう恐れがある。
懲戒免職となった場合には「教育職員免許状失効公告」として官報にて氏名等が公表される。
また、懲戒解雇されたことは履歴書に記載する義務がある。
もしも、懲戒免職の事実を伏せて再就職した場合には、一般的に再雇用先は経歴詐称した人物を解雇することができる。
要点を整理すると
処分前に自主退職した場合
- 退職金が支払われる
- 懲戒歴が残らない
懲戒免職などの処分が下った場合
- 退職金が支払われない
- 官報に「教員免許を取り上げられた人」として氏名が掲載される
- 懲戒解雇の履歴が残る
今回の市教委の決定は、加害者の逃げ道を塞いだということですね。
東須磨小学校の前校長
東須磨小学校の前校長・芝本力(しばもと ちから)氏は、被害者の男性教員に対してお酒を強要するなどイジメに加担していたとされている。
また、加害者による度重なるイジメについて別の教員が「度が過ぎている」と校長に訴えていたが、対策は取られず、また校長は市教委に報告をしていなかった。
現在、前校長の芝本氏は他の小学校で校長をしている。
しかし、事件発覚後は体調不良を理由に学校に姿を見せず、教頭が校長の職務を代行している。
神戸市教育委員会は前校長への処分も視野に事件について調査を進めている。
前校長は保護者らに「12月末まで診療が必要と診断された」とする文書を配布しており、長期で職務を行わないつもりのようである。
これを重く見た神戸市の教育委員会は、11月1日付で芝本氏を現在赴任中の小学校校長の座から解任、あたらしい校長を赴任させる方向で検討している。
前校長の芝本氏は「市教育委員会付」という身分になる見込み。
東須磨小学校の現校長
東須磨小学校の現校長・仁王美貴(におう みき)氏は2019年4月から東須磨小の校長を務めている。
現校長は加害教師4人に対しては口頭で指導、市の教育委員会には「指導して収まった」と報告していた。
加害者側に立ち問題をもみ消していた前校長に比べれば前進しているといえるが、動画が拡散され炎上するまでは事の重大さには気づいていないかったようにも思える。

コメント
暴行罪や傷害罪は非親告罪なので被害者が許そうが被害届が出ていなかろうが、警察は捜査・立件することもできます。不満がある人や時間のある人は兵庫県警や近畿管区警察局に通報・苦情・情報提供するといいと思います。 「近畿管区警察局 メールボックス」「兵庫県警 ご意見」等で検索すれば見つかります。外野が法に触れずにできることはここまでのような気がします。