「思う壺」と「ツボにはまる」の意味と語源

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「思う壺」と「ツボにはまる」はどちらも「壺」がつく慣用句ですが、意味や語源は全く違います。
それぞれの意味と由来について解説します。

「思う壺」の意味と語源

「思う壺」とは、自分の期待通り・狙い通りになることを表します。例えば、「これでは敵の思う壺だ!」というと、「これでは敵の狙い通りになってしまう!」という意味になります。

この「壺」は、サイコロ賭博を行うときに使う「壺皿」という入れ物のことです。壺というよりは、植物を編み込んで作る籠のようなものです。熟練の壺振り師がサイコロを振る際に自分の狙った通りの目を出せるというところから、この意味になりました。

「思う壺」はあまり良い意味で使われないのも、こういう博打のイメージがあるからかもしれませんね。

「ツボにはまる」と「ドツボにはまる」の意味と語源

「ツボにはまる」と「ドツボにはまる」は、それぞれ
物事の大切なところを外さない・急所をつかむ・その人の好みなどにぴたりと合う
最悪の状況に陥るという意味があります。

「ツボにはまる」は、琵琶や三味線を演奏する際に左手で押さえて音程を取るところ(ギターでいうフレット)のことをツボ(勘所ともいいます)と言い、そこをしっかり押さえられていることから、物事の要という意味もあるので、この意味になりました。日常生活でよく使うのは、お笑いなどを見ていて「ツボにはまったわー」なんて言うときです。これはその人の好みの的をぴったり捉えたという意味です。

「ドツボにはまる」は、肥溜め、つまり肥料用の糞尿を溜めておくところのことをドツボと言い、そんなところにはまってしまったら最悪という意味になりました。この言葉は、最悪の状況に陥るという意味で使われます。

「思う壺」と「ツボにはまる」はどちらも「壺」がつく慣用句ですが、意味や語源は全く違います。それぞれの意味と由来について解説しました。壺に関する知識が増えたでしょうか?

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