カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカの違い
コーヒーにミルクを入れると、味や色が変わります。カフェオレ・カフェラテ・カプチーノ・カフェモカは、それぞれどのように作られているのでしょうか?また、どんな特徴があるのでしょうか?コーヒーの種類やミルクの温め方、割合などで大きな違いがあります。それぞれの飲みものの発祥地や語源、作り方や味、トッピングの種類などを詳しく解説します。
カフェオレとは?
カフェオレは、フランス発祥の飲みものです。フランス語でコーヒー牛乳のことを意味しており、正しくは「カフェ・オ・レ(café au lait)」と表します。
カフェオレは、レギュラーコーヒーがベースです。ドリップ方式を用いたドリップコーヒーが一般的で、ミルクを加えるため通常よりやや濃いめで作ります。
カフェオレのミルクは、コンロなどの火にかけて温めたものを使います。レギュラーコーヒーとミルクの割合は、ほぼ半分ずつの5:5が基本です。お好みで調整してもOKです。
カフェオレの味は、マイルドでさっぱりです。レギュラーコーヒーの苦みより、ミルクの甘みが感じられクリーミーでまったりしています。フランスの家庭では、朝食時にカフェオレをたっぷり飲むのが好まれています。
カフェラテとは?
カフェラテは、イタリア発祥の飲みものです。イタリア語でコーヒー牛乳のことを意味しており、正しくは「カフェ・ラッテ(Caffè Latte)」と表します。
カフェラテは、エスプレッソが基本です。エスプレッソとは、コーヒー粉に高い圧力をかけて短時間で抽出したコーヒーです。濃度を高くして少ない量で飲むのが一般的で、イタリア発祥の淹れ方です。
カフェラテには、「スチームドミルク」を使います。カフェオレと同じ温かいミルクですが、火にかけるのではなく、泡が立たないように蒸気で温めたものです。
エスプレッソとミルクの割合は、2:8が基本です。カフェオレよりもミルクをたくさん使います。もともとエスプレッソは味の濃いコーヒーなので、ミルクを多く入れて飲みやすくしているのだとか。
カフェラテの味は、エスプレッソ独特のコクのある苦みが感じられます。ミルクの甘みは、カフェオレよりも少なめです。イタリアの喫茶店などでは、コーヒーの種類に限らずミルクが使われていれば「カフェラッテ」になります。また、「ラッテ」と注文するとミルクがそのまま出てきます。
カプチーノとは?
カプチーノも、カフェラテと同様イタリア発祥の飲みものです。イタリア語で「カップチーノ(cappuccino)」と表します。
カプチーノは、カトリック教会の一派であるカプチン会の修道士が着る修道服「カップッチョ」が語源だとか。エスプレッソの色が修道服の茶色に似ているから、エスプレッソにミルクを入れたときの様子が修道士の髪型に似ているから、などといわれています。
カプチーノに使うコーヒーは、カフェラテと同じくエスプレッソです。
カプチーノには、「スチームドミルク」と「フォームドミルク」を使います。フォームドミルクとは、蒸気で温められながらふわふわに泡立ったミルクのことです。エスプレッソマシンやミルクフォーマーが必要です。
エスプレッソ・スチームドミルク・フォームドミルクの割合は、1:1:1が基本です。ここがカフェラテとの大きな違いで、カフェラテにフォームドミルクを加えるとカプチーノになります。
この割合は絶対ではなく、好みに合わせて調整してもOKです。エスプレッソに対して、ミルクの割合が多いときは「カプチーノ・キアロ」、少ないときは「カプチーノ・スクーロ」などと呼ばれています。
カプチーノの味は、カフェラテよりもビターな味わいです。エスプレッソに対して入れるミルクの割合が少ないので、コーヒーの味が強くなります。
また、ココアパウダーをかけた「カプチーノ・コン・カカオ」や、キャラメルシロップを加えた「キャラメル・カプチーノ」など、トッピングの種類も豊富です。泡の表面にイラストや文字を描くことをデザインカプチーノといいます。
カフェモカとは?
カフェモカは、アメリカ発祥の飲みものです。
カフェモカは、カフェラテと同じくエスプレッソを使います。アメリカ発祥ですが、イタリア風を意識しているためです。
カフェモカは温めたミルクを使い、さらにチョコレートシロップも加えます。ミルクの代わりに、ココアを使うこともあります。
エスプレッソ・ミルク・チョコレートシロップの割合は、2:7:1が基本です。
カフェモカには、ほろ苦い風味とふんわりとした甘さがあります。チョコレートソースを加えているぶん、カフェラテよりも甘みが強いです。
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