日本漢字能力検定協会が12日、京都市東山区の清水寺で1年の世相を表す「今年の漢字」を発表した。選ばれたのは「税」だった。生活に直結する増税や減税の話題が国民の関心を集めたことが影響したとみられる。2014年に続き2度目の選出となった。
「税」の理由は?
今年は、消費税率が10%に引き上げられたことや、新型コロナウイルスの影響で減税や給付金の支給などの対策が行われたことなど、税に関する話題が多かった。国民の期待や不安が錯そうした1年だった。
2位と3位は?
「今年の漢字」は、一般からの公募によって決められる。今年は約20万件の応募があり、その中から最も多かった漢字が選ばれた。2位は「暑」で、猛暑や災害などの暑さに関するニュースが印象に残ったことが理由と思われる。3位は「戦」で、昨年に引き続きランクインした。国際情勢やスポーツなどの戦いに関する話題が背景にあると考えられる。
「今年の漢字」の歴史
「今年の漢字」は、1995年に始まった師走の恒例イベントで、今年が29回目だった。過去に選ばれた漢字には、「震」(2011年)、「絆」(2012年)、「安」(2015年)、「令」(2019年)などがある。発表の際には、清水寺の森貫主が選ばれた漢字を揮毫するのが恒例となっている。
今年の漢字一覧
2022: 戦
2021: 金
2020: 密
2019: 令
2018: 災
2017: 北
2016: 金
2015: 安
2014: 税
2013: 輪
2012: 金
2011: 絆
2010: 暑
2009: 新
2008: 変
2007: 偽
2006: 命
2005: 愛
2004: 災
2003: 虎
2002: 帰
2001: 戦
2000: 金
1999: 末
1998: 毒
1997: 倒
1996: 食
1995: 震
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