解散の理由は「漫才への取り組み方の違い」
人気お笑いコンビ「和牛」が2024年3月末で解散することが12日、所属事務所の吉本興業から発表された。ボケの水田信二(43)とツッコミの川西賢志郎(39)による実力派コンビは、M-1グランプリで3年連続準優勝するなど、漫才界のトップを走っていた。
解散の理由は、水田の「複数回の遅刻」がきっかけで、漫才への取り組み方に川西との温度差が生じたことだという。水田は「漫才のパフォーマンスにおいて川西の要求に応えられない」「漫才への取り組み方について川西との差を感じるようになりました」と説明した。川西も「舞台に力を入れたいという思いが強くなる一方で、水田の劇場出番への遅刻が続いたことをきっかけに、徐々に彼を信頼できなくなり」と心境をつづった。
2人は「応援して下さっていた皆様には心苦しい報告となりましたが、どうかご理解ください」とファンに謝罪した。また、今後は吉本興業に所属したまま、それぞれの道を歩んでいくことになるという。
水田はフリーアナと結婚、川西は一般女性と結婚
水田は今年5月にフリーアナウンサーの山本萩子(26)と結婚していたことを発表していた。山本は元テレビ東京のアナウンサーで、現在はフリーで活動している。水田は18年に愛媛県伊予観光大使(いよかん大使)に就任するなど、地元にも愛着を持っている。
川西は昨年11月に月刊誌「ダ・ヴィンチ」の連載コラム内で一般女性との結婚を発表していた。川西は「彼女は僕のことを芸人としてではなく、人間として見てくれる人です」と結婚相手を紹介していた。
和牛は2006年に結成、M-1で3年連続準優勝
和牛は2006年に結成された漫才コンビで、ツッコミの川西と、ボケの水田で構成される。水田は元料理人で、イタリアンレストランで7年間働いた経験がある。川西は龍谷大学を中退後、NSC(吉本総合芸能学院)に入った。
和牛はM-1グランプリには2015年から5年連続で決勝進出を果たし、16年・17年・18年に3年連続準優勝していた。水田の独特な「へりくつ漫才」は一世を風靡(ふうび)し、審査員の松本人志も最終決戦で3年連続彼らに票を入れていた。14年にはNHK上方漫才コンテストを制し、18年に上方漫才大賞で奨励賞、21年に同特別賞など、受賞歴も多数の実力派コンビだった。
和牛は11月には「アキナ」「和牛」「アインシュタイン」の3組からなるユニット「アキナ牛シュタイン」の全国ツアーの一部公演が中止となっていた。その理由は明らかにされていないが、解散の影響があったのかもしれない。和牛のファンは、彼らの今後の活動に注目している。
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