クモはコーヒーを飲むと酔っ払い、まともに巣を作れなくなるって本当?

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今回はクモにまつわる雑学を紹介します。

人間はお酒を飲むと酔っ払い、判断能力が鈍ったり、泥酔したら歩くこともままならなくなります。

クモはなんとコーヒーを飲むと酔っ払ってしまうそうで、獲物を捕えるための生命線であるクモの巣をまともに作らなくなってしまうのです。

コーヒーで酔っぱらってしまう理由

この現象はアメリカ人のピーター・ウィット氏が偶然に発見したそうです。

ウィット氏は特にクモの生態に詳しい人物でもなく、クモの研究を行っている人でもないため、コーヒーを飲ませたのも偶然だったようです。

そして、クモがコーヒーを飲むと酔っ払うという情報を耳にしたクモの研究機関が、さっそく実験を行いました。

カフェインがクモの脳に与える影響

カフェインは中枢神経系に作用して神経伝達物質であるアデノシンやドーパミンの分泌量や活性化度合いを変えます。これにより脳内で覚醒度や気分が変化します。人間ではアルコールやタバコなども同様に中枢神経系に影響を与えますが、クモにとってはカフェインが最も強い効果を持つようです。

カフェインはクモの脳において、アデノシンの受容体をブロックしてアデノシンの働きを妨げます。アデノシンは睡眠を促す神経伝達物質であり、その働きが妨げられるとクモは眠気を感じなくなります。しかし、それだけではなく、アデノシンの受容体はドーパミンの分泌を抑制する役割も持っています。ドーパミンは快楽や報酬を感じる神経伝達物質であり、その分泌が増えるとクモは興奮や幻覚を起こします。

このように、カフェインはクモの脳において、アデノシンとドーパミンのバランスを崩してしまいます。その結果、クモは眠らなくなり、かつ興奮や幻覚に陥ります。これは人間が酔っ払ったときに似た状態になると言えます。

クモの巣の作り方に影響する

クモの巣の作り方は、クモの種類によって異なりますが、基本的にはクモの脳が指示を出して、糸を出す器官である紡錘器から糸を出して、足で操作して形を作ります。この過程では、クモの脳が糸の張力や角度、長さなどを計算して、最適な巣を作るように調整します。

しかし、カフェインで酔っ払ったクモは、脳の指示が正常に出せなくなります。そのため、糸の張力や角度、長さなどが適切に制御できず、歪な形の巣になってしまいます。また、興奮や幻覚によって、クモの巣の作り方に無駄な動きや変なパターンが入ってしまうこともあります。

このように、カフェインで酔っ払ったクモは、巣を作る能力が低下してしまいます。巣はクモにとって獲物を捕えるための重要な道具であり、生存に直結するものです。そのため、カフェインで酔っ払ったクモは、飢え死にする危険性が高くなります。

クモはコーヒーに含まれるカフェインによって中枢神経系が乱れてしまい、酔っ払ったような状態になります。その結果、巣を作る能力が低下してしまい、生存に影響を与えます。コーヒー以外の飲み物では、カフェインの含有量が低いため、そこまで酔っ払う様子は見られませんでした。クモはコーヒーを飲むと酔っ払うという現象は、アメリカ人のピーター・ウィット氏が偶然に発見したものであり、その後に研究機関が実験を行って証明しました。

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