なぜホームベースは五角形なのか?

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なぜホームベースは五角形なのか?

野球は世界中で人気のあるスポーツですが、そのルールや用具にはさまざまな工夫が施されています。特にホームベースは、他のベースと違って五角形の形をしています。これには、審判の判定を正確にするという目的がありました。

ホームベースの変遷

野球の起源は、19世紀のアメリカにさかのぼります。当時は、すべてのベースが四角形でした。しかし、これでは審判がストライクゾーンを判断するのに不便でした。なぜなら、ベースの角がストライクゾーンの端を示すため、内角・外角ぎりぎりの球をボールかストライクか判定する基準が「点」になってしまっていたからです。

そこで、1900年にホームベースの形が変更されました。ベースの辺を投球方向に平行に置くことで、ストライクゾーンの端を「線」にすることができました。これにより、審判はホームベースの両端をストライクゾーンの基準にすることができるようになりました。

しかし、この変更によって、内野のフェアゾーンの形が崩れてしまいました。フェアゾーンは、ベースの角で交わるひし形になっていましたが、ベースの辺を投手側に向けると、ひし形の頂点のひとつが欠けてしまいました。そのため、ホームベースにもうひとつ角を付け加えることで、フェアゾーンの形を保つことにしました。これが、現在の五角形のホームベースの由来です。

ホームベースの特徴

五角形のホームベースは、他のベースとは異なり、薄い板状のものが使われています。これは、審判がストライクゾーンを見やすくするための工夫です。厚みのあるベースだと、ベースの上に投げられた球がストライクかボールか判別しにくくなります。

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