アイスには賞味期限がないというのは本当なのでしょうか?アイスの賞味期限に関する法律や理由について解説します。
アイスには賞味期限がないというのは本当?
アイスの賞味期限なんて気にしたことがないという人も多いでしょう。それもそのはず、実はアイスには賞味期限が表示されていないんです。でも日ごろ、私たちが口にするものには賞味期限や消費期限のどちらかが記載されているはず。どうしてアイスには賞味期限が表示されていないのでしょうか?
アイスに賞味期限の表示がない理由は、一言で言ってしまうと「アイスには賞味期限がないから」です。一般的に食品の品質劣化は、細菌やカビなどに代表される微生物が原因です。食品の劣化を防ぐためには菌が増殖しにくい温度で保管することがポイントです。そもそもアイスなどの乳製品は、食品衛生法にもとづく「乳および乳製品の成分規格等に関する省令」により、品質基準や製造方法が厳しく規定されています。なかでもアイスは冷凍庫の非常に低い温度の中で保存されるため、劣化の原因となる微生物が増殖せず、品質が保たれます。そのため、賞味期限表示の省略が法的に認められています。
アイスはいつまで食べられる?保存期間の目安と見極め方
アイスに賞味期限がないなら、「どれだけ古いアイスでも食べられるの?」という疑問も出てきますよね。アイスのパッケージを見ると「ご家庭では-18℃以下で保存してください」といったものや「要冷凍(-18℃以下保存)」という表示が確認できます。アイスの保存で大切なのは、しっかりした温度管理ができるかどうかです。家庭用冷凍庫は日本工業規格(JIS)により−18℃と定められているため、冷凍庫で保存されているのであれば問題ありません。極端に言うと10年後でも、理論上は食べることができます。
ただ、家庭用冷凍庫で温度を一定に維持するのはなかなかむずかしいです。ドアの開け閉めやしっかり閉まりきっていないことなどが原因で、冷凍庫の温度が上昇してしまうということもよくあります。このような温度変化によって品質が劣化し、味が変わってしまうこともあるので、なるべく早めに食べることをおすすめします。
では、アイスの大体の保存期間はどれくらいなのでしょうか?製造日や開封未開封でも違うのでしょうか?ここでは、アイスのおおよその賞味期限と見極め方について紹介します。
製造日から2年が目安!未開封のアイスの賞味期限
賞味期限がないとされるアイスは、しっかり保存すれば問題ないとされていますが、やはり安心して美味しく食べたいものです。アイスのおおよその賞味期限も確認していきましょう。
賞味期限は製造日からどのくらいを目安に考えれば良いでしょうか?賞味期限や製造日の表示の省略が可能なため製造日についてもわからないものはありますが、最近は「食の安全」に対する消費者のニーズ対応として、賞味期限の記載を始めたメーカーもあります。その際に表示されている賞味期限として多いのは、製造日から2年間です。もちろん適切な保存がされている場合に限りますが、未開封であれば製造日から2年間をひとつの目安として考えると良いでしょう。
コメント