レモンはビタミンCの代名詞としてよく知られていますが、実はレモンに含まれるビタミンCの量はそれほど多くないのです。では、なぜレモンがビタミンCの基準として使われているのでしょうか?また、レモンの酸っぱさはビタミンCと関係あるのでしょうか?この記事では、レモンに含まれるビタミンCについて、その量や他の食材との比較、基準となった理由などを解説します。
レモンに含まれるビタミンCの量は少ない
レモン1個(100g)に含まれるビタミンCの量は100mgです。これは成人が1日に必要とされるビタミンCの量と同じです。しかし、これはレモンの皮や種も含めた場合で、実際に食べる実の部分だけでは20mgしか摂取できません。つまり、1日に必要なビタミンCをレモンだけで摂るには、5個も食べなければなりません。レモンは酸っぱくて食べにくいので、これは現実的ではありません。
他の食材の方がビタミンCを多く含む
レモンに含まれるビタミンCの量は、他の食材に比べても少ない方です。例えば、果物ではアセロラが1700mg、キウイが69mg、いちごが62mgと、レモンよりもビタミンCを多く含んでいます。野菜ではピーマンが76mg、ブロッコリーが54mg、キャベツが41mgと、レモンよりもビタミンCを多く含んでいます。ビタミンCを摂るためには、レモン以外の食材を食べる方が効率的です。
レモンがビタミンCの基準になった理由
では、なぜレモンがビタミンCの基準として使われているのでしょうか?これは、レモン1個(100g)に含まれるビタミンCの量が、1日に必要なビタミンCの量と同じ100mgであることから、わかりやすさのためにそうなったのです。レモンはビタミンCの含有量を表す単位として、CMなどでよく使われています。これが「レモン=ビタミンC」というイメージを定着させたのです。
レモンの酸っぱさはビタミンCと関係ない
レモンの酸っぱさは、ビタミンCとは関係ありません。ビタミンCは他の食材にも多く含まれていますが、特に酸っぱいわけではありません。レモンの酸っぱさの正体は、クエン酸という有機酸です。クエン酸はレモンに多く含まれており、レモンの特徴的な味を作っています。クエン酸には疲労回復や代謝促進などの効果があると言われています。
まとめ
レモンに含まれるビタミンCの量は、他の食材に比べて少ない
レモンがビタミンCの基準になったのは、わかりやすさのためである
レモンの酸っぱさは、クエン酸によるもので、ビタミンCとは関係ない
レモンはビタミンCの多い食材だと思われがちですが、実はそうではありません。レモンにはビタミンC以外にもクエン酸などの栄養素が含まれており、健康に良い効果が期待できます。しかし、ビタミンCを摂るためには、レモンだけに頼らず、他の食材もバランスよく食べることが大切です。
コメント