溶連菌感染症について

この記事は約2分で読めます。

溶連菌感染症とは、A群溶血性レンサ球菌という細菌が原因で起こる感染症の総称です。
主に子どもがかかりやすく、発熱やのどの痛みなどの症状が出ます。
東京都では、2023年12月に初めて流行警報が発令されました。
この記事では、溶連菌感染症の感染状況や症状、感染した際の注意点などについてまとめます。

感染状況

全国で報告された週ごとの1つの医療機関あたりの患者数は、2022年は極めて少なかった一方、2023年5月以降は増加し、このところ4週連続で過去10年での最多を更新しています。
東京都では、12月17日までの1週間の都内の患者数が、複数の保健所で基準を超えるなどしたため、21日、都は感染症法が施行された1999年以降初めて警報を発表しました。
その他の感染症としては、インフルエンザや咽頭結膜熱、感染性胃腸炎などが流行しています。

症状

溶連菌感染症の症状は、数日の潜伏期間のあと、突然の38度以上の発熱やのどの痛みなどが出ます。
そのほかに、首や胸などに赤い発疹が出たり、舌に小さな赤いできものが出たりすることがあります。
まれに重症化し、全身に発赤が広がる「しょうこう熱」に移行することがあります。

治療と予防

溶連菌感染症は、抗生物質が効くため、それをきちんと投与すれば早めに回復することができます。
しかし、薬を飲んで数日で症状が改善しても菌が一部残っていることがあるので、抗菌薬の服用は決められた日数を守ってください。
感染対策としては、飛沫や接触で感染が広がるため、手洗いの徹底や必要に応じたマスクの着用が重要です。
口の中に入ったかもしれない場合は、うがいも有効です。
また、年末年始は多くの医療機関が休診するため、新型コロナの検査キットや解熱剤などを家庭で準備しておくこともおすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました