ナッシュ均衡とは?

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ナッシュ均衡とは?

ナッシュ均衡は、ゲーム理論の中心的な概念であり、ジョン・フォン・ノイマンとジョン・ナッシュによって独立して発展しました。ナッシュ均衡は、ゲーム内で各プレイヤーが自己利益を追求する戦略を選んだ場合、他のプレイヤーの戦略に関係なく、戦略の変更が得策でない状況を指します。

プレイヤーと戦略

ゲーム理論において、ゲームは1つ以上のプレイヤーとそれぞれのプレイヤーが取ることができる戦略から成り立っています。プレイヤーは自己利益を最大化しようとし、そのために最適な戦略を選択します。

ナッシュ均衡の定義

ナッシュ均衡は、以下の条件を満たす戦略プロファイル(各プレイヤーの戦略の組み合わせ)です。
各プレイヤーが自分の戦略を選択した場合、他のプレイヤーが戦略を変更しても、自分の戦略を変更しない。
つまり、各プレイヤーにとって、自己利益を最大化するために他のプレイヤーの行動を変更する動機がない状況です。

ナッシュ均衡の例

単純な例として、「囚人のジレンマ」というゲームがあります。このゲームでは、2人の囚人が協力するか告発するかを決定します。囚人が互いに協力する場合、両者にとって最も望ましい結果が得られますが、個人的な利益を最大化するために告発することも考えられます。このゲームにおいて、両者が告発し合うことがナッシュ均衡です。

重要な概念

ナッシュ均衡は、ゼロサムゲームや非ゼロサムゲームなどの様々なゲームに適用できます。また、ナッシュ均衡は完全情報ゲーム(各プレイヤーが他のプレイヤーの選択を知っている)と非完全情報ゲーム(プレイヤーが他のプレイヤーの選択を完全に知らない場合)の両方で考えることができます。

限定合理性

ナッシュ均衡は、各プレイヤーが限定的な合理性を持つと仮定するものです。すなわち、プレイヤーは他のプレイヤーの行動を正確に予測し、最適な戦略を選択します。

ナッシュ均衡はゲーム理論の中心的な概念であり、多くの社会や経済の状況に応用されています。プレイヤーの合理的な行動と他のプレイヤーの反応を予測するための有用なツールであり、競争戦略、オークション、価格設定などのビジネスおよび経済分野で重要な役割を果たしています。

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