「余人をもって代えがたい」の意味とは?「余人」の使い方を解説【例文つき】

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「余人をもって代えがたい」という言葉は、ビジネスやニュースでよく使われるかたい表現です。その人にしかできないということを表します。この記事では、「余人」の意味や使い方、言い換え表現、類義語、対義語などを例文とともにご紹介します。

「余人をもって代えがたい」の意味

「余人をもって代えがたい」は、「ほかの人にかわってやらせることができない」という意味です。
「よじんをもってかえがたい」と読みます。
ほかの人に代わらせることができない、つまりその人にしかできない、その人でないと任せられない、といった意味の言い回しです。
「余人をもっては代えがたい」「余人をもって代え難し」などとも言います。

「余人」の意味

「余人」は「当事者以外の人」「ほかの人」「あまりの人」という意味です。
「よじん」と読みます。
「よにん」と読まれることもありますが、普通は「よじん」で覚えておくとよいでしょう。
「余」は「あまる」「ほか」「われ」といった意味の漢字です。
「人」はもちろん人間の、「人」ですね。
「余人」というのは、簡単にいうと文字通り「ほかの人」ということになります。
その人ではない別の人物とか、ある人以外の残りの人、といった意味の言葉です。

「余人」の使い方

「余人」はほかの人という意味で使います。
「ほかの人」と言うよりもかたい印象になります。
「余人をもって代えがたい」などというのは、年配の人が使いそうな言い回しですね。
若い人は会話の中ではあまり使わないと思います。
ですが、かたく改まった印象の言葉ですので、ビジネスシーンではしばしば使われます。
また、ニュースや新聞では使われることが多く、官僚や専門家のコメントなどでもよく用いられる言い回しです。
「余人をもって代えがたい」
というのがお決まりの使い方ですが、他にも「ほかの人」という意味でいろいろな場面で使えます。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
政党内では、彼のことを「余人をもって代えがたい」などと支持する声が根強い。
彼は余人をもって代えがたい、素晴らしいリーダーである。
彼女は余人をもって代えがたい人材だ。
余人を交えずに当事者だけで話そう。
余人はいざ知らず、少なくとも私はそんなデマには騙されない。
彼は余人の追随を許さない、圧倒的なテクニックを持つ選手だ。

「余人をもって代えがたい」の言い換え表現

「余人をもって代えがたい」の言い換え表現には次のようなものがあります。
他にはいない
代わりがいない
代えがきかない
かけがえのない
替えのきかない
こうした表現を使って「そのものの代わりがない」ということを表せます。
文脈によっては
(その人)にしかできない
(その人)しか考えられない
(その人)にしか成し得ない
というように、「その人だけにしかできない」という方向から言い換えることもできますね。

「余人」の類義語

「余人」の類義語には次のようなものがあります。
他人(つながりのない人。自分以外の人)
別人(ほかの人。その人とは違う人)
他者(ほかの人。別のもの)
ほかの人

「余人」の対義語

「余人」の決まった対義語はとくにありません。
「ほかの人」と言うことの反対なので、文脈によりますが
当人(そのことに直接関係する人。本人)
本人(他ならないその人)
知人(知っている人)
といった言葉が反対の意味になるでしょう。

まとめ

「余人をもって代えがたい」は、その人の他に代わらせることができない、その人にしかできないということを表す言葉でした。
ニュースでよく出て来る言葉ですし、ビジネスシーンでもこうしたかたい言い回しを知っていると、いろいろな場面で役に立ちそうですね。

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