ラスコー壁画とは?

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ラスコー壁画とは?

ラスコー洞窟は、フランスのドルドーニュ県モンティニャック村にある有名な洞窟で、壁画で知られています。これらの壁画は、約2万年前から1万年前の後期旧石器時代にクロマニョン人によって描かれたもので、馬、山羊、羊、野牛、鹿、かもしか、人間、幾何学模様などが描かれています。ラスコー洞窟の壁画は、アルタミラ洞窟壁画と並ぶ先史時代の美術作品であり、美術史的な価値も高く、世界遺産にも登録されています。

1940年9月12日に子供たちと一匹の犬によって偶然発見されたこの洞窟は、その後一般公開されましたが、観客による二酸化炭素の影響で壁画が劣化し始めたため、1963年に閉鎖されました。現在は壁画修復が進む一方で、限られた研究者のみが訪問できる状態です。オリジナルの洞窟の近くには、一般見学が可能なレプリカ洞窟「ラスコー2」が1983年に作られ、さらに遠隔地での展示が可能な「ラスコー3」、そして2016年12月には新たなレプリカ洞窟「ラスコー4」がオープンしました。

しかし、ラスコー洞窟壁画は黒いシミに悩まされ、「危機遺産」への登録が検討されています。フランス政府は保存策を検討するための新委員会を立ち上げる方針を示しており、ユネスコは対策を講じなければ危機遺産に登録される恐れがあると伝えています。洞窟の管理体制の不備が指摘されており、今後の保存状況に注目が集まっています。

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