氷の色のひみつ

この記事は約3分で読めます。

池の水が凍った氷と家の冷凍庫で作った氷の違い

池の水が凍った氷は色がなくて、透明なことがあります
家の冷凍庫で作った氷は真ん中が白くなっていることが多いです
どうして色が違うのでしょうか?そのひみつにせまってみます!

白いものは空気と塩素

家の冷凍庫で作った氷は白いですね。じゃあ、その「白いもの」って何でしょうか?
実は、白いものは水の中に溶けている「空気」や「塩素」などの不純物なんです。
氷を作る時に使う水道水には、自然界の水より「空気」や「塩素」がたくさん溶けているんですよ。
そのわけは…
水道管の中の水は、水道管にギュ〜っと押される力のせいで、無理やり「空気」がたくさん押し込まれているんです!
「塩素」っていうのは、水をキレイにするために入っている「消毒液」みたいなものです。学校のプールは、ちょっと不思議な匂いがしませんか?その正体が、この「塩素」なんです!

氷のバリアが空気と塩素を真ん中に閉じ込める

でも家の氷をよ〜く見てみてください。白いのは真ん中の部分ということがわかりますね。どうして、外側は白くないのでしょうか?
それは「外側の水から、先に凍っていって、空気や塩素が真ん中に集まるから」なんです。
少しむずかしいかもしれませんね?ひとつずつ説明します。
コップに水を入れて、それを冷凍庫に入れたとしましょう。冷凍庫に入れた水は、冷たい場所に近いところ=「コップの外側」から凍っていきます。
外側から凍っていくと、空気や塩素は「真ん中の、まだ凍っていない水のところ」に動いていきます。これは「空気や塩素が、氷よりも水に溶け込みやすい」からです。
さらに、この真ん中の部分は、後から凍っていきます。「『余計なもの』が溶け込んだ水は、キレイな水よりも凍りにくい」っていうせいしつがあるからです。
まるで、氷のバリアで空気と塩素を閉じ込めているみたいですね!

空気と塩素が白く見える理由

じゃあ、空気や塩素は、なぜ白く見えるのでしょうか?それは、空気や塩素に光が当たって、色々な方向にはね返るからです。
そのはね返った光を私たちが見ると、白く感じるんです。

透明な氷の作り方

「氷が白くなる理由」がわかれば、透明な氷を家で作れます。

空気や塩素が少ない水を使う

まずは、「空気や塩素が少ない水」を準備しましょう!白いもの=「空気」+「塩素」だから、これがなければ、白くならないはずです。

水道水をそのまま使うと白くなっちゃいますよね。
でも、水道水をそのまま使うんじゃなくて、ふっとうさせれば、空気も塩素もにげていきます。空気や塩素は、熱い水に溶けているのが苦手ですからね。

ちなみに、レストランでは透明な氷が出てくることがありますよ。レストランで氷を作る時は「ミネラルウォーター」を使うことが多いんです。ミネラルウォーターは山の水を安全に管理した水で、消毒するための塩素は入っていないし、水道管の中でギュ〜っと押されているわけでもないから、空気が少ないんですよね。だから、レストランの氷は透明なことが多いんですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました