プラチナバンドとは?
プラチナバンド(プラチナ周波数帯)とは、日本における800MHz前後の周波数帯の俗称で、ゴールデンバンドとも呼ばれています。
概要
この周波数帯について詳しく説明します。700MHzから900MHzの周波数帯を指しており、総務省の研究会ではゴールデンバンド、日経BP社においてはプラチナバンドとして定義が存在しています。
プラチナバンドは、その回折の特性や小型機器へのアンテナの実装が比較的容易な波長を持つため、携帯電話などの通信に適しているとされています。また、この帯域は多くの事業者に割り当てられており、空き領域が限られているため、希少価値が高いとも言われています。基地局の敷設には高額な費用がかかることもこの帯域の特徴の一つです。
各事業者での扱い
NTTドコモ
NTTドコモでは、800MHz帯を利用したW-CDMA(UMTS)方式を「FOMAプラスエリア」として展開しています。また、LTEサービスも800MHz帯で提供しており、これは「Xiエリア(800MHz)」として表記されています。さらに、2015年には700MHz Middle Bandsの免許を受けてLTEサービスの提供を開始しました。
KDDI・沖縄セルラー電話連合(au)
KDDI・沖縄セルラー電話連合は、au携帯電話で800MHz帯を利用し、cdmaOne方式およびCDMA2000方式によるサービスを提供しています。また、LTEサービスも800MHz帯で展開しており、2015年には700MHz Low Bandsの免許を受けてLTEサービスの提供を予定しています。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、900MHz帯を利用してW-CDMA方式およびLTE方式の通信サービスを提供しています。この帯域は「プラチナバンド」としてブランド化されており、LTEサービスも提供されています。ソフトバンクはまた、2015年に700MHz High Bandsの免許を受けて、同帯域でのLTEサービス提供を予定しています。
楽天モバイル
楽天モバイルは、800MHz帯の自社回線の整備が遅れているため、KDDIの800MHz帯の4G回線をローミングして「パートナー回線」として提供しています。この措置は、自社回線の整備が完了するまでの一時的な対策であり、2026年9月30日までに終了予定です。
以上が、日本におけるプラチナバンドに関する各事業者の取り組みや利用状況についての解説です。
コメント