現役ドラフトで巨人が獲得した馬場投手は“伝統の一戦”で活躍できるか

この記事は約6分で読めます。

現役ドラフトで巨人が獲得した馬場投手は“伝統の一戦”で活躍できるか

2023年12月8日、プロ野球の現役ドラフトが行われました。このドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化するために去年から導入されたもので、各球団が1人ずつ、他球団の選手を指名することができます。今回は、ドラフト1位で入団した3人を含む12人の選手の移籍が成立しました。

その中でも、最も話題になったのは、阪神から巨人に移籍した馬場皐輔投手です。馬場投手は、2017年に阪神からドラフト1位で指名された期待の右腕でしたが、阪神ではなかなか一軍に定着できず、2023年シーズンは19試合に登板して2勝1敗、防御率2.45という成績でした。しかし、巨人の阿部慎之助監督は「実力のある投手を獲得することができた。ジャイアンツの一員として、存分に力を発揮してくれることを期待している」とコメントし、高く評価しています。

では、馬場投手は巨人でどのような役割を果たすことができるのでしょうか。私は、馬場投手は巨人の中継ぎ陣の一角として、阪神との“伝統の一戦”で活躍する可能性が高いと考えます。その理由は、以下の通りです。

– 馬場投手は、ストレートの最速は152km/hという速球派ではありませんが、スライダーやカーブなどの変化球を巧みに使って打者を翻弄するタイプの投手です。特に、スライダーは、2023年シーズンの投球データによると、被打率.143という抜群のキレを誇っています。このような投球スタイルは、中継ぎとして登板する際に有利に働くと言えます。なぜなら、中継ぎは、先発投手とは違って、打者との対戦回数が少ないため、変化球のキレやコースで打者を打ち取ることができるからです。
– 馬場投手は、阪神との“伝統の一戦”に強い投手です。阪神時代に、巨人との対戦では、9試合に登板して0勝0敗、防御率1.29という好成績を残しています。これは、馬場投手が巨人の打者の特徴や傾向をよく知っていることや、巨人との緊張感のある試合にやる気を出すことができることを示しています。逆に言えば、巨人に移籍したことで、阪神の打者の弱点や癖を利用することができるとも言えます。また、馬場投手は、自身の移籍について「阪神対巨人の“伝統の一戦”でタイガースを相手に全力で勝負する姿をファンに見せることができるように頑張りたい」とコメントしており、巨人としても阪神との対戦に意欲を燃やしています。

以上の理由から、馬場投手は巨人の中継ぎ陣の一角として、阪神との“伝統の一戦”で活躍する可能性が高いと考えます。もちろん、移籍したばかりで、新しい環境に慣れるのに時間がかかるかもしれません。しかし、馬場投手は、阪神時代に培った経験や技術を生かし、巨人の一員として、阪神とのライバル意識を燃やして、チームの勝利に貢献することができると信じています。

現役ドラフトで移籍した選手たちの思いと成績

2022年のプロ野球オフシーズンに行われた現役ドラフトで、12人の選手が新天地に移籍しました。その中には、ドラフト1位で入団したピッチャー3人も含まれています。彼らはなぜ移籍を決断したのでしょうか?移籍後の成績はどうなったのでしょうか?そして、現役ドラフトという制度は、選手会の目指す「出場機会に恵まれない選手の移籍活性化」に貢献しているのでしょうか?

移籍した選手たちのコメント

まずは、移籍した選手たちのコメントを見てみましょう。彼らは、それぞれの思いや感謝の言葉を述べています。

– 《楽天》櫻井 周斗(DeNA 投・左投左打)
24歳 東京・日大三高 2017年5位指名
2023年一軍出場なし

櫻井投手は球団を通じて「6年間ベイスターズではお世話になりました。ここまで育ててくれた関係者のみなさま、裏方さん、監督・コーチ、そして何よりファンのみなさまに本当に感謝しています。6年間の中で、2年目に横浜スタジアムで初登板したときが一番の思い出です。その経験がこれからの自分につながってくると思うので、次の新天地でも頑張りたいと思います」とコメントしています。

櫻井投手は、DeNAでは一軍出場がなく、二軍でも防御率が5点台と苦しんでいました。楽天では、左腕の貴重さや若さを評価され、チャンスを得られる可能性が高まります。

– 《西武》中村 祐太(広島 投・右投右打)
28歳 東京・関東第一高 2013年5位指名
5試合 0勝0敗0S0H 防御率1.29

中村祐太投手は広島での10年間では通算42試合に登板して11勝15敗でした。中村投手は「この機会をチャンスだと思って新天地で頑張りたい。カープファンの皆様、10年間応援していただき本当にありがとうございました」とコメントしています。

中村投手は、広島では先発として期待されていましたが、故障や不調に苦しみ、一軍定着には至りませんでした。西武では、先発としての再起をかけるとともに、リリーフとしても活躍できる器用さを見せることができるでしょう。

– 《日本ハム》水谷 瞬(ソフトバンク 外・右投右打)
22歳 島根・石見智翠館高 2018年5位指名
2023年一軍出場なし

水谷選手は、球団を通じて「ホークスで活躍したかったという思いや、さみしい気持ちがありますが、新しいチームで野球選手として成長するチャンスをいただいたと前向きに考えています。日本ハムは、自分と同世代の選手が主力として試合に出ている印象があるので、チームに入ればやってやろうという気持ちが高まっていくと思います」などとコメントしています。

水谷選手は、ソフトバンクでは一軍出場がなく、二軍でも打率が2割台と振るわず、外野の層の厚さに阻まれていました。日本ハムでは、若手の台頭が目立つチームで、自分の力を発揮できる場を探すことになります。

移籍した選手たちの成績

次に、移籍した選手たちの成績を見てみましょう。彼らは、新しい環境でどのようなパフォーマンスを見せたのでしょうか?

– 《楽天》櫻井 周斗(DeNA 投・左投左打)
24歳 東京・日大三高 2017年5位指名
2023年一軍出場なし

櫻井投手は、楽天では一軍登板のチャンスをつかめず、二軍でも防御率が6点台と苦戦しました。左腕としての可能性はまだ残されていますが、来シーズンは一軍昇格を目指して頑張らなければなりません。

– 《西武》中村 祐太(広島 投・右投右打)
28歳 東京・関東第一高 2013年5位指名
5試合 0勝0敗0S0H 防御率1.29

中村投手は、西武ではリリーフとして5試合に登板し、防御率1.29と好投しました。特に、9月には3試合連続で無失点に抑えるなど、安定感を見せました。先発としての再起も視野に入れていますが、リリーフとしての価値も高まっています。

– 《日本ハム》水谷 瞬(ソフトバンク 外・右投右打)
22歳 島根・石見智翠館高 2018年5位指名
2023年一軍出場なし

水谷選手は、日本ハムでは一軍出場がなく、二軍でも打率が1割台と不振に陥りました。若手の競争が激しいチームで、自分の存在感を示すことができませんでした。来シーズンは、打撃の改善と守備の安定を目指して、一軍の舞台を目指さなければなりません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました