Googleアドセンス、収益性の高いジャンル
今日の話は結構重要です。
「○○系の広告はクリック単価が高い」みたいな話を聞いたことはないでしょうか?
Googleアドセンスでは、入札によって広告単価が決まります。
広告主が多いキーワードでは競争が激しいので入札価格が高くなりがちです。
逆に、広告主が少ないキーワードでは、広告枠を競る相手がいないので入札価格が低くなります。
また、Googleアドセンスの収益分配率は68%で固定です。
広告主が1クリック50円で広告枠を入札したら、34円がブロガーに、16円がGoogleに入ります。
収益分配率の話はこちら。
つまり、分配率は固定なので、クリック単価は「広告主がどれだけお金を出すか」にかっています。
そういうわけで、実際にジャンルによってクリック単価は違うんです。
じゃあ、クリック単価が高いジャンルってどこなのよ?
知りたいですよね?
これ、調べる方法があります。
Googleアドセンス、カテゴリー別の収益率を確認する方法
Googleアドセンスの管理画面から、カテゴリー別(ジャンル別)の収益性を確認できます。
「収益の割合」を確認する
Googleアドセンス管理画面で、
ブロックのコントロール>コンテンツ>すべてのサイト
を開きましょう。
上記のような画面になるので、「一般カテゴリを管理」をクリックします。
すると、上記のような画面になります。
(ポリシー違反になる可能性があるので、具体的な数値の部分は消してあります)
- 広告インプレッション(過去30日間)
- 収益の割合(過去30日間)
という部分には本来はパーセントの数字が表示されています。
「収益の割合」の意味
仮に、「アパレル」のカテゴリーで「広告インプレッション(過去30日間)」の割合が10.0%になっていたとしましょう。
その場合、あなたのブログで広告が100回表示されたとしたら、そのうちの10回はアパレル関係の広告が表示されているという意味になります。
また、「アパレル」のカテゴリーで「収益の割合(過去30日間)」の割合が10.0%になっていたとしましょう。
その場合、あなたのブログで過去30日間の収益が1万円だったとしたら、アパレル関係の広告からの収益が1,000円という意味になります。
さて、この数字を使って、どうやっておいしいジャンルを見極めるのでしょうか?
答えは、「インプレッションと収益の比率」です。
普通は、「インプレッション(表示回数)」が10%だったら、「収益の割合」も10%になるはずですよね。
「インプレッション」が20%だったら、「収益の割合」も20%が見込めます。
「インプレッション」と「収益の割合」はだいたい同じくらいの数字になるはずです。
しかし、各カテゴリーをチェックしてみると、そうではないものがいくつか見つかります。
たとえば、「インプレッション」が10%なのに、「収益の割合」が15%のようなケースです。
これは、「表示回数の割に、収益割合が高い」、「少ない表示回数で、より多く稼いでいる」ジャンルということです。
つまり、そのカテゴリー(ジャンル)はクリック単価が高いということです。
サブカテゴリーもチェック
Googleアドセンス管理画面で、
ブロックのコントロール > コンテンツ > すべてのサイト
で「一般カテゴリを管理」をクリックしたのが上記の画面です。
- アパレル(18)
- アート、エンターテイメント(23)
- インターネット、通信事業(18)
…
…
などのように、それぞれのカテゴリーの後ろに数字がついています。
これはサブカテゴリーの数です。
たとえば、「アパレル(18)」をクリックすると「アパレル」の中のさらにサブカテゴリーを確認することができます。
サブカテゴリーでも
- 広告インプレッション(過去30日間)
- 収益の割合(過去30日間)
などの数値を確認することができます。
さらに、「衣類(11)」などの部分をクリックすると、サブサブカテゴリーも見ることができます。
ブログと相性のいいカテゴリー
さきほどは、「広告インプレッション」と「収益の割合」の比率を見ると、クリック単価が高くて収益性の良いジャンルが分かると説明しました。
しかし、これは正確な表現ではありません。
収益性の高さを表すのは、クリック単価だけでなく、クリック率も影響します。
クリック単価とクリック率の話は下記の記事もご参照ください。
ひとことで言うと、
「クリック単価が低くても、たくさんクリックしてもらえれば収益的においしい」
という話です。
たとえば、あなたのブログでは「サッカー」の話題が中心だったとします。
すると、読者には「サッカー」好きな人が多くなるはずです。
その結果、あなたのブログの読者は「スポーツ、フィットネス」カテゴリーの広告に対しても興味を持つ可能性が高いです。
つまり、「スポーツ、フィットネス」広告のクリック率が高くなります。
そのため、仮に「スポーツ、フィットネス」のクリック単価が他のカテゴリーより低かったとしても、クリック率の高さでカバーし、「収益の割合」が高くなる可能性があります。
つまり、自ブログのジャンルと相性がいい広告の場合は、収益率が上がる傾向にあります。
「広告インプレッション」よりも「収益の割合」の方がパーセンテージが高い
= 収益性の高いジャンル
収益性が高いのは
- クリック単価が高いから
- クリック率が高いから
上記のどちらか、もしくは両方の条件が影響しています。
「ブロックのコントロール」の本来の目的
Googleアドセンス管理画面で、
ブロックのコントロール > コンテンツ > すべてのサイト > 一般カテゴリを管理
から、収益性の高いジャンルをチェックする方法を説明しました。
これは本来の使い方ではないので、「ブロックのコントロール」の本来の使い方も説明しておきます。
「一般カテゴリを管理」をクリックすると上記のような画面になります。
画面の右端に、「ステータス」という項目があり、「許可済み」というものが並んでいます。
ここをクリックすると、「許可済み」から「ブロック済み」に表示が変わります。
「ブロック済み」にすれば、そのカテゴリーの広告はサイトに表示されなくなります。
たとえば、「健康食品の広告って胡散臭いやつが多いから嫌いだなぁ」と思ったら、
「健康」というカテゴリーを「ブロック済み」にしたり、
「健康」のサブカテゴリーにある「栄養食品、ダイエット」だけを「ブロック済み」にしたりします。
このように、特定のジャンルの広告を丸ごとブロックすることで、サイトのイメージに合わない広告が表示されることを防ぐことができます。
ただし、広告をブロックすると、表示できる広告の選択肢が減ります。
その結果、ブログ上に広告が何も表示されなかったり、広告枠を競る広告主が減るのでクリック単価が下がったりします。
よっぽどの理由がない限りは、カテゴリー単位での広告ブロックはしない方がいいでしょう。
カテゴリー単位ではなく、個別の広告単位でブロックする方法もあります。
詳しくは下記の記事をご参照ください。
カテゴリー別の収益割合を確認した後はどうする?
ブログのテーマと一致しているカテゴリーの広告は、クリック率が高くなります。
そのため、クリック単価自体が低くても、収益性は高くなる可能性があります。
そのため、収益性の高いカテゴリーを見つけたときに、クリック単価が高いせいなのか、クリック率が高いせいなのかまでは見極めが困難です。
しかし、どちらにしろそのカテゴリーで収益が上がっているのは事実です。
そのカテゴリーの記事を多めに書くように心がければ、効率よくブログ運営ができると思います。
また、逆に自分のブログテーマに近いカテゴリーの広告で、「広告インプレッション」や「収益の割合」が低い場合もあるでしょう。
その場合は、そもそもそのジャンルに広告を出稿している企業が少ないと思われます。
その分野では、いくら頑張っても報われない可能性があります。
ニッチジャンルでトップを狙うのか、方向転換をするのか、よく考えた方がいいかもしれません。
まとめ
Googleアドセンスの広告は、ジャンルによってクリック単価が違います。
Googleアドセンス管理画面で、
ブロックのコントロール > コンテンツ > すべてのサイト > 一般カテゴリを管理
から、収益割合を確認できます。
- 広告インプレッション(過去30日間)
- 収益の割合(過去30日間)
上記の数字(パーセント)を確認して、「広告インプレッション」よりも「収益の割合」の方が高ければ、収益性の高いジャンルといえます。
逆に、「広告インプレッション」に比べて「収益の割合」が低いカテゴリーは、収益性が低いです。
収益性が高いカテゴリーは
- クリック単価が高い
- クリック率が高い
などの理由が考えられます。
コメント