ラグビー・ユニオン・フットボールとラグビー・リーグ・フットボールの違い

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ラグビー・ユニオン・フットボールとラグビー・リーグ・フットボールの違い

ラグビー競技には、ラグビー・ユニオン・フットボールラグビー・リーグ・フットボールの2つの大きなバリエーションが存在します。この2つの競技について、詳しくご説明いたします。

競技の起源と区別

ラグビーの起源は、19世紀のイギリスにさかのぼります。ラグビー・ユニオンは1863年に、ラグビー・リーグは1895年にそれぞれ設立され、これらの年がそれぞれの競技の起源とされています。ラグビー・ユニオンは伝統的な競技として、日本でも広く行われていますが、ラグビー・リーグはあまり知名度が高くありません。

分裂の背後にある理由

この競技の分裂には、経済的な問題が影響しています。ラグビーの初期のプレーヤーは、他に仕事を持っており、試合をするために休暇を取ることがありました。南部地域では土曜日に試合を行うことができましたが、北部地域では週6日労働が一般的で、休暇を取ることが難しかったため、問題が発生しました。

北部地域のクラブは、プレーヤーに休暇を取るための報酬を提供しようとしましたが、ラグビー・ユニオン競技の統括団体であるRFUはこれを拒否。その結果、北部地域は1895年に独自の競技団体であるノーザン・ラグビー・フットボール・ユニオン(NRFU)を結成し、RFUとの分裂が発生しました。この年が、ラグビー競技がラグビー・ユニオンとラグビー・リーグに分裂した年であり、それぞれ異なる競技になったのです。

ルールの変化

ラグビー・リーグはラグビー・ユニオンと比べて、ルールにおいていくつかの重要な違いがあります。最も顕著な違いは、密集戦(腕力によるボールの奪い合い)を減らすためのルール変更です。これにより、ラグビー・リーグはボールの所在が明確で、攻守が明確なスピーディでダイナミックな競技となりました。

ラグビー・リーグの主なルール変更

  • 1チームのプレーヤー数は13人。
  • タックルが成立した段階でプレーが停止し、攻撃側のプレーヤーはボールを後方に蹴ってインプレーにします。
  • 6回のタックルが成立すると、攻守交代が発生。
  • スクラムは存在しますが、ハードコンタクトは少なく、ボールをインプレーにする手段のひとつに過ぎません。
  • 得点システムはトライ(4点)、トライ後のキック(2点)、ペナルティーキック・ゴール(2点)、ドロップゴール(1点)。

スポーツの進化

ラグビー・リーグの特徴的なルール設定により、この競技はスピード感と解りやすさを重視した競技となり、現代のスポーツ観客に非常に魅力的なものとなっています。現代のスポーツにおいて、観客から求められている普遍的な要素は、解りやすさとスピード感であり、この要素はラグビー・リーグで見事に表現されています。

ラグビー・リーグとラグビー・ユニオンは、そのルールやプレースタイルにおいて異なる競技として進化しましたが、どちらも固有の魅力を持つ競技として、世界中で愛されています。

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