スーツに生えたカビを取る方法

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スーツにカビが生える

スーツを持ってはいるけど、たまにしか着ないという人もいますよね。
特に冠婚葬祭用の礼服などは使うときは使うけど、使わないときは使わない。

  • 会社内では私服OKだけど、取引先に行く時だけはスーツを着る
  • 友達の結婚式に
  • 子供の参観日に

だけど、久しぶりに着ようとクローゼットから取り出すとスーツにカビが生えていた。
衝撃です。

明日、もしくは今日着ようと思っていたのに。
今すぐ必要なので、これからクリーニングに出す時間は無い。

そんなときに自宅でできる応急処置の方法をご紹介します。

白カビと黒カビ

カビには白カビと黒カビがあります。

白カビは衣類の表面に付着しているだけの場合が多いので、表面を消毒してやれば取り除くことができます。

黒カビは繊維の奥深くに根を張っている場合が多いので、根絶が難しいです。
そのため、漂泊して黒いカビの色を目立たなくするのが主な対策になります。
しかし、スーツなどデリケートな衣類を素人が漂白すると、カビだけではなく洋服そのものが色落ちする危険があるので注意が必要です。

自宅でできる衣類カビの落とし方

ここで紹介するのは主に白カビの落とし方です。

カビを払い落とす

洋服ブラシなどを使ってスーツ表面のカビを払い落とします。
なければ手ではたいたり、新聞紙を丸めて叩いたり。

初期の段階であればこれだけできれいになります。

クローゼットの前でこの作業をするとカビの胞子が飛び散り、後々、他の衣類にまでカビが発生する可能性が。
屋外の風通しのいいところで作業をすることをお勧めします。

カビというのは菌類です。
目に見えない胞子が空気中に漂っています。

見た目は何ともなくても、作業後には身体や服に飛び散った胞子が付着しているでしょう。
作業時にはゴム手袋をつけたり、作業後は手を洗う・着替える・シャワーを浴びるなどの対策をしましょう。

消毒用エタノールで叩く

洋服ブラシで払ってもカビが落ちない場合は、スーツにしっかりとカビが張り付いています。
その場合は、消毒用エタノールを使えば白カビを除去できるかもしれません。

まずは、使い捨てのガーゼやコットンなどに消毒用エタノールをしみこませます。
そして、スーツのカビの部分をガーゼでトントントンと叩きます。
すると、スーツにこびりついていたカビがガーゼの方に移動します。

エタノールを使うとスーツが変色してしまう可能性があるので、先に裏側の目立たないところで試してみましょう。
スーツを購入したときにスーツと同じ素材でできた布の切れ端がついてくることがあります。
これが残っていれば色落ちの実験をするのに便利です。

お湯で叩く

消毒用エタノールがない場合は、少し熱めのお湯で湿らせたタオルなどで同じことをやってみましょう。
エタノールでカビが落とせた人はこの作業はしなくても大丈夫。

一般的なカビは20~30度で最も繁殖し、40度で活動停止、60度で死にます。

60度というとアツアツの蒸しタオルくらいの温度。
40度はお風呂の湯温くらい。

沸騰したお湯(100度)と水道水(20度)を同量ずつ混ぜると大体60度のお湯になります。
水道水の割合を少し多めに入れて40度~50度くらいのお湯を作りましょう。

そこにタオルを浸してから、よく絞ります。

温タオルが完成したらそれでスーツのカビの部分をトントントンと叩きます。
これでカビが取れると思います。

乾かす

エタノールやお湯でカビの部分を処理した場合は、スーツのカビ処理をした部分が濡れた状態になります。
そのままだと再度カビが生える原因になります。
ドライヤーなどで乾かしましょう。

スーツは素材にウールを使っている場合が多いです。
ウールは熱に弱いのでドライヤーは冷風で乾かすことをおすすめします。

乾かした後にしわが残っていたらさらにアイロンがけをして仕上げです。
ウールは熱に弱いので、スーツに直接アイロンが触れないように当て布をしましょう。

当て布というのは、スーツの上にハンカチなどの薄い布を置き、衣類とアイロンの間に布を挟んだ状態で間接的にアイロンをかけることです。

自宅でできる応急処置はこれで終わり。
普通の白カビならこれで見た目はきれいになるはず。

クリーニングに出す

自宅で応急処置をしても、目に見えない胞子はまだ残っています。
着用後にはクリーニングに出しましょう。

白カビはドライクリーニングに出せばきれいに落ちます。

黒カビはドライクリーニングでは落ちませんが、シミ抜きを依頼すれば対応してくれる可能性はあります。

カビを予防する

カビの繁殖に適した環境は

  • 温度20~30度
  • 湿度65%以上

湿気対策

洋服を詰め過ぎない

クローゼットに洋服を詰め込みすぎると通気性が悪くなります。

ハンガーにつるす必要がない物は折りたたんで別のところにしまうなど、クローゼット内がすっきりするように工夫をしましょう。

クリーニング後はカバーをしない

クリーニング後は、クリーニング屋さんが1着1着に透明のビニールでカバーをして渡してくれることがあります。
このビニールカバーを付けたままだと通気性が悪いです。
ビニール内に湿気がたまりカビの温床になります。

クリーニングから返ってきたらビニールは外してしまいましょう。

除湿剤を置く

クローゼット内に除湿剤を置きましょう。
湿度が低ければカビの発生を抑えてくれます。

換気をする

定期的にクローゼットを開けてクローゼット内のよどんだ空気を換気してあげましょう。

また、クローゼットから衣類を取り出して干してあげることも大事です。
天日干しをすると色あせの原因になるので、日の当たらない風通しのいいところで陰干しします。

栄養を与えない

カビは生き物です。
温度・湿度に加えて、繁殖するためには栄養が必要になります。

食品だけではなく、ほこり・皮脂・汗なども栄養にしてカビは繁殖します。

クローゼットの中も掃除機をかけてホコリがたまらないように気をつけましょう。

また、

  • クローゼットにしまう前に洋服用ブラシでブラッシングをしてホコリを取り除く
  • ファブリーズをかける
  • しまう前に陰干しする

なども有効です。

エタノールの話

消毒用アルコールと書かれているものの中味はだいたいがエタノールです。

同じエタノールを使った製品でもレベルが何種類かに分けられます。

  • 無水エタノール
  • 消毒用エタノール
  • エタノール入りウェットティッシュ

無水エタノール

エタノール100%の製品です。

普通、エタノールというのは水と混ぜて使います。
そのため、水と混ぜていないエタノールはわざわざ「無水」エタノールと呼びます。

水を混ぜるというよりは、普通にエタノールを作ると不純物(水)が混ざっているのが普通で、水を取り除いて純度を高めると「無水エタノール」になると言ったほうが正しいかもしれません。

消毒用エタノール

エタノール濃度が80%程度の製品が消毒用エタノール。

エタノールの濃度が濃いほうが殺菌作用が高そうに思いますが、少し水を混ぜて80%前後の濃度にしたほうが殺菌効果が高いことが知られています。

病院の入り口や、スーパーやファミレスの玄関口に置かれているのをよく見かける消毒液。
その正体はこれです。

エタノール入りウェットティッシュ

除菌シート、ウェットティッシュと呼ばれるジャンルの商品は大体がエタノール濃度30%前後。

ウェットティッシュのウェット部分、実は消毒成分であるアルコール(エタノール)よりも水の割合のほうが多いんです。

「殺菌効果が高い80%エタノールでウェットティッシュを作ればいいのに」とは思いますが、高濃度エタノールにはいくつか難点が。

エタノールは揮発性が高いので密閉していないとすぐにカラカラに乾燥してしまいます。
エタノールが揮発すると当然ながら除菌効果もなくなってしまいます。

エタノールを水に溶かすと揮発しにくくなるので、開封してから数日かけて使い切るようなウェットティッシュの用途ではエタノール濃度を低めにしたほうが利便性が高いです。

他にも、エタノール濃度が高いと引火性が高くなるので保管や流通の際に扱いが難しくなるなどの問題もあります。

あとは、単純に濃度が高くなるに比例して値段が高くなってしまうので商品化しにくいというのもありますね。

まとめ

スーツにカビが生えたらエタノールで叩くとカビ落としができます。

100均で消毒用アルコール(エタノール濃度80%)などを買うといいでしょう。

100均に行く時間がないときは、ウェットティッシュで代用。
それもないときは熱めのお湯で代用。

カビ取り後はドライヤーの冷風や扇風機の風で乾かしましょう。
ウールは熱に弱いです。
温風を近づけすぎると変なしわができたり、変色したりするので注意しましょう。

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