砂漠の定義
砂漠とは、年間降雨量が250mm以下の地域または降雨量よりも蒸発量の方が多い地域のことを言います。この定義によると、砂や暑さなどは砂漠の条件ではありません。そのため、南極も砂漠と呼べるのです。
南極の降水量
南極はとても寒いので、雨ではなく雪が降ります。そのため、南極の降水量は1年間にたまった雪の量をはかって調べています。南極では、海の近くでは雪がたくさん降りますが、内陸ではほとんど雪が降りません。なぜかというと、内陸は海から離れているので、雪のもととなる雲や水蒸気がほとんどないからです。南極の内陸の降水量は砂漠と同じで、1年間に50mmぐらいです。このため、南極は「白い砂漠」ともいわれています。なお、日本の1年間の降水量は1,700mmぐらいです。
南極の砂漠
南極大陸は、年間降雨量が250mm以下の地域であるため、巨大な砂漠と言えます。しかし、南極の砂漠は、土壌からの水蒸気の蒸発が少ないため、乾燥していないという点で、世界の気候区分上の正式な砂漠(無樹木気候、乾燥帯)とは区別されます。南極には、氷や雪がない土地もあります。それは、マクマードドライバレーと呼ばれる、極端に湿度が低い場所です。マクマードドライバレーは、雪の元となる雲や水蒸気がほとんど存在しないため、雪や氷も存在しないのです。
世界の砂漠の大きさランキング
世界には、南極や北極のような寒い砂漠だけでなく、サハラ砂漠やアラビア砂漠のような暑い砂漠もあります。世界に存在する砂漠の大きさをランキング形式で紹介します。
- 南極 1382万9430(平方キロメートル)
- 北極 1370万(平方キロメートル)
- サハラ砂漠 910万(平方キロメートル)
- アラビア砂漠 233万(平方キロメートル)
このランキングからも、南極や北極が世界的に見て圧倒的に広い砂漠であることがわかります。
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